4月15日 [小説 女セクハラ日記]
連載ものです。
前回→『新人くんいらっしゃい』
新人くんが可愛すぎ
今日入った、新人の菊池くんがめちゃめちゃ可愛かった。
ありゃ、パッと見は女の子と間違ってしまうぜ
もう肩なんか超細くて、びっくりだよ。
まぁ、私が太いだけだが
でも、あんだけ細いとお尻もちっちゃいかもなぁ~
ホント、それを思うとマキのケツは、形が良くて引き締まってて触り心地が最高
お尻世界一の称号をヤツにやろう
って言っても、なんもあげないけど(笑)
つか、副店長になったけど、やってる仕事が変わんない・・・
私は前から、副店長の仕事をしてたんだ
ちっ。オーナーめ
三年も安い給料でこき使いやがって
まぁ、愚痴はいいや。
ではでは、またな
おやぷみ
オーナー登場
店長の槙村が休みの日は、決まってオーナーの鈴原義美が店の手伝いにくる。
本来は、紗香がいれば問題はないのだが、紗香に自分の体を触ってもらいたい義美は、ろくな仕事も出来ずに、バイト達にも煙たがられているがやってくる。
そんな嫌われ者の義美だが、紗香にはうるさい事を言わないと言うか怖くていえない為、彼女にはウケが良かった。
槙村のいない店も閉店時間になり、皆は閉店の準備をして忙しい時、義美はのん気にふらふらしながら事務所に入った。
紗香がいるはずと思った事務所だが、誰もいなくてデスクの上には売り上げ金の入った手提金庫と売り上げ金額を書く手帳が乗っていた。
義美がどうしたものかと、デスクの上の手提金庫とにらみ合っていると、トイレから戻ってきた紗香が事務所に入ってきた。
「紗香ちゃん、僕、売り上げの計算のやり方わかんないよ~」駄々っ子のように唇を尖らせながら言う、今年45歳になる義美。
「義美さんはあっちのソファでコーヒーでも飲んでてください。私がやりますから」何度もやり方を教えても覚える気がない義美だったので、紗香は追い払うようにソファを指差した。
「さすが、紗香ちゃん。僕が見込んだだけあるなぁ」と言いながら、手の空いている吉沢瞳に事務所のソファまでコーヒーを持ってこさせる。
男好きの瞳だが、年上過ぎるしイケメンでもない義美の事は嫌っていた。
若い娘が好きな義美だったが、愛想が悪く、メイクが怖い瞳はあまり好きではなかったが、よく働くみたいだし、自分の好き嫌いを仕事に持ち込まない義美であった。
「ねぇ、今日は麗子ちゃんいないの?」コーヒーを義美の前においた瞳が事務所から出てくと、売り上げ計算をしている紗香に話しかけた。
「・・・。今、計算中」義美は地雷を踏んだらしく、紗香は恐ろしく不機嫌な声を出した。
紗香は計算が苦手と言うか、理数系が大の苦手なので、いつも売り上げ計算をすると不機嫌になるから、店の皆は恐れていて、代わりに槙村がいつも売り上げ計算をする事になっていたのだ。
だが、槙村が休みの時はしょうがないから紗香がやっているが、売り上げ計算をしている時の紗香の恐ろしさを知っているバイトの者達は、計算をする為に事務所に紗香が入っていくと、誰一人事務所に入る者はいなかった、が、忘れっぽい義美はいつもこうやって紗香に喋りかけて怖い思いをしているのだ。
「さ、紗香ちゃん、ごめんね・・・」今年45歳の義美は、34歳の紗香の機嫌を損ねないように、事務所に張ってあるシフト表を見た。
麗子は休みのようで、がっがりして肩を落としながら、義美はまたソファに戻り、ぬるいコーヒーを啜った。
売り上げの計算をしているのだから、今日の営業はもう終わりで、今から麗子が来るはずもないのだが、義美はわかってないようだ。
理数系の得意な槙村より30分ほど時間が掛かったが、何とか売り上げ計算を終わらせた。
気がつくと、今日の遅番富岡結希や吉沢瞳も帰宅したようで、事務所には紗香と義美しか残ってなかった。
「義美さんも帰って良かったのに・・・」売り上げの書いてあるノートと手提金庫を義美に手渡ししながら、紗香は微笑んだ。
「紗香ちゃんを一人に出来ないよ。いつもこんな遅い時間まで一人なのかい?」いつも槙村がいない時にしか来ないけど、自分がオーナーであるはずの店の本来の状況を把握してない義美。
「いつもはマキがいるので、一人じゃないですよ。さ、もう帰らなきゃ。奥さんが心配してますよ」紗香はグダグダしている義美を店の外に追い出し、鍵を閉めた。
まだまだ紗香に触ってもらいたい義美は、彼女を飲みに誘うと、明日は休みの紗香は頷いた。
紗香が義美を連れていつもいく居酒屋の暖簾をくぐると、そこには酔っ払った槙村がいた。
酔いすぎて、紗香と義美が来たのに気がつかずに、店の親父に仕事の愚痴を言っていた。
「・・・。こないだなんて、紗香の個人ミーティングがあってさ・・・。普段はあんなバカみたいなヤツだけど、ああいう時だけは、理路整然としてさ。ホント、給料に紗香手当てをつけて欲しいよ・・・」瓶ビールのおかわりを頼んだ槙村だが、店の親父は紗香たちに気づき、気まずそうに槙村の両隣にそっとおしぼりを置いて、瓶ビールを槙村の前に置くと店の奥に避難した。
「よぉ。マキ、バカみたいなヤツで悪かったな」紗香は槙村の背中をバシッと強く叩いた。
自分の両隣に紗香と義美が座ったのに気がつくと、槙村は椅子から体をビクッと浮かせながら、慌ててごめんなさいと謝った。
「そっかぁ・・・。紗香ちゃん手当てか・・・。君も随分、図々しいなぁ。ハァ~。僕なんて、たまにしか触ってもらえないのに、槙村くんなんて毎日触ってもらえるじゃないか」店の奥に隠れている親父に、義美は生ビールを二つ頼みながら、羨ましそうに槙村を横目で見た。
「あはは。義美さんったら、何を言ってるんですか。面白いですねぇ」と言いながら、紗香は槙村の背中をバシバシ殴る。
痛いとも言えない槙村は、ただただうつむきながら二人からの攻撃に耐えていた。
前回→『新人くんいらっしゃい』
新人くんが可愛すぎ
今日入った、新人の菊池くんがめちゃめちゃ可愛かった。
ありゃ、パッと見は女の子と間違ってしまうぜ
もう肩なんか超細くて、びっくりだよ。
まぁ、私が太いだけだが
でも、あんだけ細いとお尻もちっちゃいかもなぁ~
ホント、それを思うとマキのケツは、形が良くて引き締まってて触り心地が最高
お尻世界一の称号をヤツにやろう
って言っても、なんもあげないけど(笑)
つか、副店長になったけど、やってる仕事が変わんない・・・
私は前から、副店長の仕事をしてたんだ
ちっ。オーナーめ
三年も安い給料でこき使いやがって
まぁ、愚痴はいいや。
ではでは、またな
おやぷみ
オーナー登場
店長の槙村が休みの日は、決まってオーナーの鈴原義美が店の手伝いにくる。
本来は、紗香がいれば問題はないのだが、紗香に自分の体を触ってもらいたい義美は、ろくな仕事も出来ずに、バイト達にも煙たがられているがやってくる。
そんな嫌われ者の義美だが、紗香にはうるさい事を言わないと言うか怖くていえない為、彼女にはウケが良かった。
槙村のいない店も閉店時間になり、皆は閉店の準備をして忙しい時、義美はのん気にふらふらしながら事務所に入った。
紗香がいるはずと思った事務所だが、誰もいなくてデスクの上には売り上げ金の入った手提金庫と売り上げ金額を書く手帳が乗っていた。
義美がどうしたものかと、デスクの上の手提金庫とにらみ合っていると、トイレから戻ってきた紗香が事務所に入ってきた。
「紗香ちゃん、僕、売り上げの計算のやり方わかんないよ~」駄々っ子のように唇を尖らせながら言う、今年45歳になる義美。
「義美さんはあっちのソファでコーヒーでも飲んでてください。私がやりますから」何度もやり方を教えても覚える気がない義美だったので、紗香は追い払うようにソファを指差した。
「さすが、紗香ちゃん。僕が見込んだだけあるなぁ」と言いながら、手の空いている吉沢瞳に事務所のソファまでコーヒーを持ってこさせる。
男好きの瞳だが、年上過ぎるしイケメンでもない義美の事は嫌っていた。
若い娘が好きな義美だったが、愛想が悪く、メイクが怖い瞳はあまり好きではなかったが、よく働くみたいだし、自分の好き嫌いを仕事に持ち込まない義美であった。
「ねぇ、今日は麗子ちゃんいないの?」コーヒーを義美の前においた瞳が事務所から出てくと、売り上げ計算をしている紗香に話しかけた。
「・・・。今、計算中」義美は地雷を踏んだらしく、紗香は恐ろしく不機嫌な声を出した。
紗香は計算が苦手と言うか、理数系が大の苦手なので、いつも売り上げ計算をすると不機嫌になるから、店の皆は恐れていて、代わりに槙村がいつも売り上げ計算をする事になっていたのだ。
だが、槙村が休みの時はしょうがないから紗香がやっているが、売り上げ計算をしている時の紗香の恐ろしさを知っているバイトの者達は、計算をする為に事務所に紗香が入っていくと、誰一人事務所に入る者はいなかった、が、忘れっぽい義美はいつもこうやって紗香に喋りかけて怖い思いをしているのだ。
「さ、紗香ちゃん、ごめんね・・・」今年45歳の義美は、34歳の紗香の機嫌を損ねないように、事務所に張ってあるシフト表を見た。
麗子は休みのようで、がっがりして肩を落としながら、義美はまたソファに戻り、ぬるいコーヒーを啜った。
売り上げの計算をしているのだから、今日の営業はもう終わりで、今から麗子が来るはずもないのだが、義美はわかってないようだ。
理数系の得意な槙村より30分ほど時間が掛かったが、何とか売り上げ計算を終わらせた。
気がつくと、今日の遅番富岡結希や吉沢瞳も帰宅したようで、事務所には紗香と義美しか残ってなかった。
「義美さんも帰って良かったのに・・・」売り上げの書いてあるノートと手提金庫を義美に手渡ししながら、紗香は微笑んだ。
「紗香ちゃんを一人に出来ないよ。いつもこんな遅い時間まで一人なのかい?」いつも槙村がいない時にしか来ないけど、自分がオーナーであるはずの店の本来の状況を把握してない義美。
「いつもはマキがいるので、一人じゃないですよ。さ、もう帰らなきゃ。奥さんが心配してますよ」紗香はグダグダしている義美を店の外に追い出し、鍵を閉めた。
まだまだ紗香に触ってもらいたい義美は、彼女を飲みに誘うと、明日は休みの紗香は頷いた。
紗香が義美を連れていつもいく居酒屋の暖簾をくぐると、そこには酔っ払った槙村がいた。
酔いすぎて、紗香と義美が来たのに気がつかずに、店の親父に仕事の愚痴を言っていた。
「・・・。こないだなんて、紗香の個人ミーティングがあってさ・・・。普段はあんなバカみたいなヤツだけど、ああいう時だけは、理路整然としてさ。ホント、給料に紗香手当てをつけて欲しいよ・・・」瓶ビールのおかわりを頼んだ槙村だが、店の親父は紗香たちに気づき、気まずそうに槙村の両隣にそっとおしぼりを置いて、瓶ビールを槙村の前に置くと店の奥に避難した。
「よぉ。マキ、バカみたいなヤツで悪かったな」紗香は槙村の背中をバシッと強く叩いた。
自分の両隣に紗香と義美が座ったのに気がつくと、槙村は椅子から体をビクッと浮かせながら、慌ててごめんなさいと謝った。
「そっかぁ・・・。紗香ちゃん手当てか・・・。君も随分、図々しいなぁ。ハァ~。僕なんて、たまにしか触ってもらえないのに、槙村くんなんて毎日触ってもらえるじゃないか」店の奥に隠れている親父に、義美は生ビールを二つ頼みながら、羨ましそうに槙村を横目で見た。
「あはは。義美さんったら、何を言ってるんですか。面白いですねぇ」と言いながら、紗香は槙村の背中をバシバシ殴る。
痛いとも言えない槙村は、ただただうつむきながら二人からの攻撃に耐えていた。
お尻世界一に何かあげましょうよ。
あ、でも槙村くん、実は触られて嬉しいんだと思うから、
あげなくてもいいかな(笑)
by Brownie (2008-07-14 20:45)
お店の中のいい雰囲気が出てますね。
by ぴょんま (2008-07-14 21:40)
いるいる、こんなバシバシ背中を叩く女。
男欲しいのかよ?きっとそうに違いねぇ!!
by EF135L (2008-07-16 11:50)
Brownieさん、ダブルでありがとうございます!!
はい。なんだかんだ言って、槙村は喜んでますので、何もあげません(笑)
ぴょんまさんもダブルでありがとうございます!!
私はいろいろなお店でバイトしましたが、こういう楽しげな店って働いてもお客で行っても楽しいですよね。
EF135Lさんもダブルでありがとうございます!!
私も酔うとこんな感じですよ(笑)
男は欲しいけど、自分が背中を叩いている人はいらないかなぁ(笑)
気に入ると、会話も出来ませんから(笑)
by やっちゃん (2008-07-17 15:51)